今回は「睡眠」についてお話しします。
眠くて集中力がもたない、
そんなことがありませんか?
人の眠りには、
「レム睡眠」と呼ばれる
身体を休める眠りと、
「ノンレム睡眠」と呼ばれる
脳を休める眠りがあります。
眠りにつくと、
始めに浅いノンレム睡眠が現われ、
時間の経過によって
眠りが段々と深くなり、
深い睡眠状態がしばらく続きます。
その後、
再び浅いノンレム睡眠状態になり、
レム睡眠へと移ります。
最初のレム睡眠が現れるまでの時間は
深い睡眠の量によって左右され、
30歳の平均でおよそ90分です。
睡眠中には、
脳で記憶の整理が行われています。
記憶の方法には、
「知識として覚えるもの」があります。
語学の勉強などの知識や、
その日に見聞きしたものなど、
言語化して記憶するものは
「陳述記憶」とよばれ、
ノンレム睡眠時に言語と
視覚が結びついて定着します。
脳の「海馬」を経由して、
大脳皮質に定着すると
言われています。
レム睡眠時の夢は
はっきり思い出せるものが多く、
ストーリー展開があり、
ドラマ仕立てのように
なっている場合もあります。
また、目が覚めた時に
内容を覚えていることが多く、
他人に説明しやすい内容です。
これに対して
ノンレム睡眠時の夢は
夢の内容は平凡で、
はっきり覚えていることは
あまりありません。
なんとなく夢を見たような
感覚が残っていたとしても、
どんな夢だったかを
他人に説明できないケースが
多くあります。
ですので
脳や身体の疲れを取るには、
深い睡眠状態に入るレム睡眠を
安定させることが重要です。
最初の3時間が一晩の深い眠りの内
80~90%を占めていると
言われているからです。
また、同時に記憶を整理し、
学習するためには、
眠っていることが必要です。
睡眠時間が3~4時間程度では、
十分な睡眠といえません。
そのために脳と身体を休め、
機能をしっかりと回復するには、
成人では1日7時間程の睡眠が
必要になります。